川瀬先生のこと 1 お倉のあるおうち

大学3回生のころ、秋だったと思います。寮の友達からゆずりうけたアルバイトが、川瀬 勇先生のお手伝いでした。
お宅に伺うということで、遅刻してはいけないので、下見に行きました。そのころのわたしはとっても真面目。
白い壁の大きな倉のある、ふしぎなお屋敷です。

アルバイト当日、時間ぴったりお伺いしたら、お嬢さんが「お父様いらっしゃったわよ」 オトウサマ?? ここのおうちはどんな?と思いました。

川瀬先生は、大柄がおじいさんで、「よくおいでくださいました」と、テラスに案内してくださいました。
おいしい紅茶とクッキーがでてきて、不思議のお屋敷にすっぽりはいってしまった感じがしたことをよく覚えています。時間のすすみ方がゆっくりなのです。
そしてわたしにはとっても居心地がよかった。

ご本を出版なさるということで、その校正をということでしたけど、学生ができるものではありません。でもわたしはその原稿をとても読みたかった。
ニュー・ジーランド―南の理想郷 (1980年)

やっと書き始めることができたことに感謝し、少しずつ書いていきます。川瀬先生は本当にステキ。 どんな方かわたしとどんな話をしたのか書きとめておきたいのです。

川瀬先生のお倉

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